はじまり




いよいよ今月末に発売されるプレイステーション4。据え置き厨である俺にとっては大本命のハードです。現行機からの移行がスムーズに行われるかは別にしても将来的にこのハードが俺のゲームライフの中心になるのは間違いない。日本の据え置きゲーム市場はプレイステーション4にかかっていると言っても過言ではないので何としても成功して貰わないと困る。
一方、据え置き厨の俺を長年支えてくれたPS3はとうとう旧世代機に。思えば、PS3のゲームにハマってから俺はゲームオタクになったんだよな。PS3は俺をゲームの魅力に引き込んでくれたキッカケであり、常にゲームライフの中心だった。PS3のゲームだけで200タイトルは遊んだと思う。昔のゲームについては何も知らないが、PS3のゲームに関してはちょっと語れるだけのプレイ遍歴がある。
いよいよ世代交代が行われようとしていることだし、今回の記事からPS3にじっくりと触れていきたいと思う。PS3の歴史を振り返りながら、如何にして自分はゲームの世界に引き込まれていったのか紐解いていく。恐らくかなり長大なボリュームになると思うのでそこら辺ご容赦願いたい。


・発売前

PS3の存在を初めて知ったのは新聞を眺めていた父親が放った一言がキッカケだった。

「え!?今度のプレイステーション8万円もするのかよ!」

その時初めてプレイステーション3が出るらしい、しかもバカみたいに高いらしい、ということを知ったが、当時の俺にとってゲームは暇つぶしにポケモンやパワプロを遊んでいる程度だったので、新ハードが出ると聞いても「ふーん」ぐらいにしか思わなかった。

それから幾月か経ち、高校受験が目前に迫っていた頃、あるCMに目が釘付けとなり、衝撃が走った。FF12のCMだ。
それまでの俺はそれなりにゲーム好きではあったが、クリスマスや誕生日に皆がやっているからという理由で選んだゲームを買い与えられて遊んでいた程度で、自らこのゲームが欲しい!やりたい!と強く思ったことは殆どなかった。
だが、FF12のCMは俺の感情を多いに揺さぶった。美しすぎる映像。スケールのある世界観。映画的なカット割。音楽とのドラマティックな協調。特徴的なキャラクター。
ドラクエとポケモンとマリオとパワプロがゲームの全てだった俺には目に映るもの全てが新鮮で衝撃だった。たった15秒のCMで世の中にはこんなに凄いゲームがあるのかと一発で打ちのめされてしまった。この時ばかりはゲームが欲しい、これは何としてもやらなければならないという気分が収まらなくて仕方なかった。その場で親に、希望校に合格したらFF12を買ってくれとお願いし、約束を取り付けた。
そしてめでたく希望校に合格した俺は、FF12を買って貰った。FFを初めてプレイした時に何に一番感動したって臨場感ね。過去にプレイしたゲームとは比べものにならないほどのスケールと迫力に大興奮。没入感は凄まじいものがあり、俺のどこにこんな集中力があったんだと言うほどのめり込んでいた。
FF12が終わったあとも熱は冷めずそのまま勢いでFFの過去作を買ったり借りたりして、高校に入学するまでの間にFF3とFF9を除いてナンバリングは全て終わらせた。この時驚いたのが、どのFFをプレイしても全く違った手触りで新鮮な気分で楽しめたこと。ゲームには色々な可能性があるんだということを思い知らされた。

ある日、ファミ通を手に取ると、FFの最新作がFF13、ヴェルサス、アギトとファブラノヴァシリーズとして三作同時に発表されたニュースが大々的にスクープされていた。この時、今度のFFはPS3用のソフトだと知り、消えかかっていたPS3の存在が俺の頭の中に蘇りほんのちょっとだけ関心を惹かれる。しかしFF12が発売されたばかりで13は当分先になることは分かり切っていたので、今すぐ欲しいとは思わなかった。


・PS3発売

2006年11月11日。この日、丁度家電量販店を訪れていた俺は、PS3売り切れとの張り紙を見て、その日がPS3の発売日であったことを知る。テレビでもニュースで行列の様子が割と取り上げられ、この日ばかりは流石に新ハードの登場にワクワクした。
しかしあまりの値段の高さと、ゲームよりもパワフルなマシンパワーの方が目立っていたPS3は、ゲーム機というよりコンピューターに近いイメージでコンシューマーゲーム機としての親しみやすさは全くなく、悪い意味で雲の上の存在だった。条件反射でこれは手が出せないなと身構えてしまうほど敷居の高さが感じられた。
学校でもPS3の話題は殆どなく、ゲームの話はWii一色。PS3の映像よりもWIIのリモコンインターフェースの方が分かりやすく革新的でそれでいて馴染みやすかったのだから当然と言えば当然。高校に入ってからは部活で忙しかったこともあり、FFで燃え上がったゲーム熱はすっかり冷めていた。


・PS3購入

PS3の購入は意外と早かった。
年が明けた頃、突然我が家のPS2がウンともスンとも言わなくなったのが事の発端。あまりのタイミングの良さにソニータイマーの存在を疑うが、良く考えるとPS2は発売日に購入してからずっと使っていたものでありいつ寿命が来てもおかしくない状態ではあった。その頃の俺はモンスターハンタードスにハマっていたが、PS2の突然の死によってハンターライフは頓挫せざるを得なくなった。
PS2の死亡を受けて一番嘆いていたのは父親で、これではDVDが見れないと悲観にくれていた。そしてその年の春、突然PS3を買うと宣言。ゲームには心底関心のない人だが映画と音楽が好きで兼ねてからBDには興味があり再生機として欲しかったのだろう。こうしてPS3が我が家にやって来ることになる。


「ガンダム無双」

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PS3と同時に購入したソフト。ガンダムで無双したら売れるんじゃね?という安易な発想のもと作られ、実際無双はシナジー性が高い上にネームバリューがあり売り上げ的にもゲームの内容的にも成功し、今では色々なコンテンツとコラボレーションしている。
しかし無双もガンダムも興味のない俺にとってこの組み合わせはどうでも良いとしか言いようがなかった。なかったが、店の棚に並んでいるPS3のソフトを眺め回しても海外のゲームや馴染みのないタイトルばかりでピンとこず、唯一敷居の低そうなゲームがガンダム無双であった。
当時のPS3はPS2ソフトの互換性があり俺はモンハンさえ出来ればそれで良かったが、弟はせっかくだからとガン無を購入。半年ぐらいひたすらガンダム無双を遊んでおり、たまにそれを眺めていたが、さして凄いとも面白そうとも思わず。ガンダムのキャラクター達が突然脈絡なく名言を発するのが笑えるなぁ程度の印象しかない。

俺が初めてプレイしたPS3のゲームは体験版で配信されていたみんなのゴルフ5。
みんなのゴルフ5はかなりPS3の性能を引き出していたタイトルであるが、それでも「うん、綺麗だね。だから何?」ぐらいにしか感じなかった。映像のクオリティに敏感に反応してしまう今とは大違いだ。よほど革命的な進化がない限りグラフィックというのは案外キャッチーにならないのかも知れない。現行機で映像はかなり極まった感があり、これ以上と言うと実写レベルにならない限り明快な違いは感じられない気がするが、果たして次世代機の間にそれくらいのブレイクスルーは起こるのだろうか。
ともかくやたさん少年にとってPS3のゲームはそれほど魅力的に映らず、しばらくの間PS3はガンダム無双とBD再生専用機と化していたのであった。

続く