バースデー




7月になりました。7月は何の月?やたさんの誕生日がある月!
はぁ。いつからだろうね、ブログで自分の誕生日を自分で祝なくなったのは。もう嬉しいイベントとして受け取れない歳になってしまった。
節目だから、というわけでもないけど、久しぶりにブログのレイアウトを弄った。一つの記事を強調する感じにしてみた。
うーん、なんだか凄い違和感。画像があまりにも大きい。初めてサムネイルを設定した時や、雑感の中で画像を貼るようにした時も最初は違和感が凄かった。画像を強調することに何故か抵抗がある。
でも、画像は文章の圧迫感を緩和してくれる。俺みたいなダラダラと長い文章を垂れ流しているブログは積極的に使うべきだよな。
最初の頃はよく分からないプライドを拗らせていたっけ。なるべく画像を使いたくないとか、改行したくないとかね。
読み手のことを考えない文章は手帳にだけ書いていれば良い。ブログである以上、読みやすさはちゃんと考える必要がある。昔はあまりにも自分本位だったなと過去の記事を見ながら思う。いたずらに歳を重ねているだけじゃない。俺もちゃんと大人になったんだ。
でも、ブログの内容は俺が決める。速報とか需要とか風潮とか関係ない。書きたいことを書きたいようにかく。


・ファイナルファンタジー7

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リメイクのPVを狂ったほど見返している間に待ちきれなくなったのでオリジナルのリマスター版を買ってクリアーした。

野村氏。北瀬氏。橋下氏。今もFFの中核にはFF7に関わったスタッフが何人もいる。最近のFFは製作者がぶち上げた途方もない理想をまとめきれずに終わっているが、FF7を見てると、そりゃ夢を諦めきれないよなぁと思う。こんな凄いゲームを一度は作れてしまったんだから。
率直に言って、FF7は凄い。よくぞこんなゲームが作れたものだとため息が出る。製作者の底知れない熱意が完璧なまでに形になっているとしか言いようがない。
ストーリー体験が凄い。従来のファンタジーの殻を破った世界観。悪の親玉を倒してめでたしという単純な勧善懲悪では終わらない内省的で親近感のある物語。見栄えが良いだけでなく、不恰好で不器用な人間らしさも詰め込まれたキャラクターたち。
当時のRPGの標準だった単純明快なヒーロー調のストーリーではなく、人間が葛藤しながら本当の自分を取り戻していくパーソナルな物語を描き、ゲームでも誰かの想いに共感できる人間ドラマを作れると証明してみせた。
物量も凄い。管が入り組んだ発電所。現代的なビル。寂れたスラム。煌びやかな遊園地。常夏のビーチ。雪に閉ざされた街。3Dという当時の最新技術に挑戦しながら、これまで以上に多種多様に富んだ世界を詰め込んで、立体的な絵作りをたくさん作って、フィールドもちゃんと存在して、乗り物まで大量に用意。
世界の作り込みだけでなく、膨大なミニゲームや隠れた仲間、豊富な選択肢など、狂ったレベルで大量の要素が詰め込まれている。

どんなゲームにもテーマというものがある。こういう遊びを見せたい、この部分を特に見てほしい。そういう作り手の想いが核になって、ゲームは表現される。
だけどFF7の根幹にあるのは、テーマとか小さなカテゴリで収まるようなものではなく、誰も見たことがない本当に凄いゲームを作ってみせる、という作り手の巨大な野望だ。
誰もが驚く凄いものを作る。クリエイターならみな夢見る理想だろうが、現実は納期や開発費や他にも色んな制約があり、実現できることなんて殆どないだろう。
だけどFF7は、その夢がゲームとして形になっている。面白いとか、面白くないとか、そんな単純なベクトルでこのゲームは測れない。FF7は、巨大なパワーそのものだ。そのパワーがエンディングまで途切れることなく持続しているのだから圧倒されるしかない。

こんな巨大なゲームを今の最新技術を使ってリメイクするというのだからそりゃ大変だよね。そりゃ一作で収まるはずなんかないし、BDディスクだって何枚も使う羽目になるよ。FF7はそれほどのゲームだもん。
でもスクエニは本気でこのFF7を縮小することなく再構築しようとしているから期待せざるを得ない。久しく実現できなかった、パワー溢れるFFを見せて欲しいね。


・ブラッドステインド リチュアルオブナイト

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ドラキュラのスタッフが作っている実質ドラキュラの新作。
いやー、面白かった。ドラキュラに求めていたものが全て詰まってた。大満足。多分2周目もやる。


・悪魔城ドラキュラ キャッスルヴァニア

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ネットフリックスで配信されている悪魔城ドラキュラのアニメ。
なんかあまりにもドラキュラが可哀想だった。愛する妻は理不尽に殺されるし、部下には裏切られるし、息子からは命を狙われる。
単純にベルモンドがドラキュラを倒す話かと思ったが、想像以上にドラマが重視されていて面白かった。ドラキュラ陣営に属するキャラクターの掘り下げに相当な時間が費やされており、ドラキュラ含め敵がとても魅力的。


・新世界より

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“人間が呪力を使えるようになり、そのままだと簡単に人を殺せちゃうから教育や遺伝子操作などで社会をコントロールしてきたが、バケネズミが反乱を起こして大変なことになったよ。”

話が中々進まない序盤から中盤は退屈ではないけどのめり込む程でもなくダラダラと見ていたが、戦争が始まった後半からはグイグイ引き込まれた。
呪力を使えない人間がバケネズミに品種改良されているのは分かっていたのでネズミ側を応援してたけど、結局人間が勝ったのは残念。
品種改良の秘密が明かされるのは最後の最後だけど、人間、バケネズミ、どちら側にも感情移入できるようバランス良くコントロールしていたのは見事。バケネズミの種としての尊厳がキッチリ描写されていて、人間の厚かましさを内省させられる。

この話の重要な設定として、人間が同種族だと認識する生き物への攻撃を企てると脳内に埋め込まれた仕組みが働いて心臓発作で自滅してしまう愧死機構と呼ばれるシステムがある。これが話の展開装置としてもテーマを表現する役割としても働いている。
最後、主人公はバケネズミが実は人間の品種改良だと知りそんな世の中を変えようと尽力するが、肉塊に成り果てながらも生きていたバケネズミを憐れみで焼き殺したとき、愧死機構が働かなかった。
ってことは、バケネズミに対して寛容的で真実を知っている主人公ですら結局彼らを人間だと認めていないということになる。
結局人間はどこまでいっても人間のことを中心にしか考えられないという現実的な皮肉ではあるけど、なんか悲しくなるな。戦争を企てたバケネズミの総大将が裁判所で叫んだ、私たちは人間だ!の叫びは誰にも届かなかったのね。でも俺には響いたよ。


・ヤクルトスワローズ

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8月の神宮のチケット買えた。後悔はしてない。最近ようやく勝てるようになってきたしね。シーズンの始めの頃みたいな終盤に点を取って勝つのではなく、先発が試合を作ってリードを守るという安定した試合運びが出来ている。しばらくは大崩れしないかもね。ヤクルトのことだから分からないけど。
ともかく俺が観る日は勝って欲しいし、せめて面白い試合を見せてね。