怒涛の雑感




・エルデンリング

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宮崎氏がディレクターを務めるフロムの新作。世界観の構築にゲームオブスローンズの原作者として有名なジョージ・R・R・マーティンも参加。
今作の最大の特徴はオープンワールド。ソウルシリーズも厳密に言えばオープンワールドだが、同作は迷路のように入り組んだダンジョンちっくなマップが繋がって世界が作られていたのに対し、今作ではオープンな環境を重視しているらしい。
それでいて方向性はソウルシリーズと変わらず、達成感をコンセプトとしたやりごたえのあるゲーム体験を意識しているとのこと。

ソウルシリーズの難しさを面白さと捉えることができたのは、マップのレベルデザインによるところが大きかった。単に敵が強いというだけでなく、嫌らしい敵の配置や起伏のある地形やトラップなどが一緒になってプレイヤーに襲いかかってくる。
だから目の前の敵と駆け引きするだけでなく、ちょっと足を踏み外すと落ちてしまうから気を付けて立ち回ろうとか、あの曲がり角に敵が隠れているから誘き出そうとか、このトラップに敵を嵌めて倒してやろうとか、上から敵が矢を撃ってきてるからまずあいつを倒しておこうとか、様々な側面から考えて攻略する必要があり、ボタン捌きだけでなく総合力を求められた。それがハードコアゲームとしてとても面白かった。
しかしそれは、マップを緻密に計算して作らなければ出来ないことでもある。今作は馬も走れる程のオープンな環境になるとのことだが、そうなるとプレイヤーはマップを見渡せるからどうしても虚を突いた仕掛けは作りにくいし、そもそも広い空間ではいつもの入り組んだデザインを構築するのは難しいはず。
明らかにオープンワールドと今までのレベルデザインの方向性は噛み合わせが悪い。そんな中でどうやってハードコアな体験を作り出そうとしているのか非常に気になる。
広いフィールドの中にレベルデザインを凝らしたダンジョンを点在させる、というのが落としどころになると思うが、俺としては、オープンワールドという仕組みがハードコアな体験に転換するようなギミックに期待したい。宮崎氏のシステム作りは常に達成感に向いているので、オープンワールドもそれに巻き込んで欲しい。

オープンワールドの作品は、何かを達成しても快哉を叫んで喜べるゲームが少ない。具体的に言うと、戦闘が面白くない。基本的にゲームバランスは大雑把だし、アクションの駆け引きは薄いし、ミッションも単調。ドラゴンズドグマくらいかな、敵との戦いに魅力があったのは。あれほど戦闘に拘っていたFFですら15でオープンワールドを採用したらバトルが退屈になった。
スカイリムやウィッチャーをプレイしながら、これで戦闘が面白かったら神ゲーなのにとずっと思っていた。戦闘が面白ければカスタマイズのモチベーションが上がる。そうなれば積極的にクエストや探索をしようという気になる。そうなればオープンワールドでの冒険がより楽しくなる。達成感と戦闘は大事だよ。ゲーム体験の全てに繋がってくるんだから。
オープンワールドの作品は、攻略する面白さよりもその世界に浸る雰囲気ゲーとしての側面を重視する傾向が強い。故にゲームとして単調なものが多く、最後まで熱中度を維持させる牽引力が弱い。そこが俺がこのジャンルを好きになれない理由でもある。
でもオープンワールド自体は魅力がある。世界が一つの空間として作られているというリアリティはやっぱりロマンがあるし、ワクワクする。
エルデンリングは、達成感を常に追い求めてきた宮崎氏とフロムソフトが作るオープンワールドゲームだ。宮崎氏はまたダークソウルみたいなゲームを作るのかと言う声も聞こえるけど、俺は大歓迎だね。
無限のポテンシャルを秘めているがいまいちゲームの面白さとして昇華出来ていなかったオープンワールドに、宮崎氏・フロム謹製のゲームバランス、アクションシステム、外連味、そして達成感への拘りが加われば最強のゲームになる予感しかしない。
世界観に浸るだけのオープンワールドはもうお腹いっぱい。自由に遊べます、マップが広いです、人間がリアルです、世界が生きています、というだけではない、ゲームとして面白いオープンワールドを見せてほしい。


・サイバーパンク2077

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ウィッチャーの開発チームが作るオープンワールドゲーム。
サイバーパンクのようなゲームを見ていると、これがオープンワールドで遊べることにワクワクする。なんだかんだ言ってもこのジャンルは夢があるよね。
今作の見どころは何と言ってもサイバー感を前面に押し出した高度な世界観。攻殻機動隊やブレードランナーなど他のメディアではよくある題材だが、ゲームではあまりお目にかからない世界だ。
オープンワールドと言えば、現代都市と荒廃した世紀末と指輪物語的なファンタジーと中世ヨーロッパがお決まり。殆どこの4パターンのローテーションと言っても過言ではなく、違うゲームなのに同じような世界ばかりで正直飽き飽きしていたが、それに当てはまらないというだけでも今作は魅力的。
また多くのオープンワールドが現状維持か後退した文化を採用しているが、サイバーパンク2077はとても未来志向を感じる世界であり、もちろんはそれはアクションにも現れていて、マンネリ感が漂っていたこのジャンルの中でもかなりユニークな体験が期待できそう。とても楽しみ。
2020年4月16日発売予定。


・ウォッチドッグス レギオン

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ハッキングアクションが魅力であるウォッチドッグスシリーズの新作。が、今作目を引くのはハッキングよりも舞台であるロンドンの住人を全て操作できるということ。本当かよ?と思って公式を見たけど、ちゃんと「全て」と書いてある。
しかもちょっとだけ操れるとかそんなレベルではなく、全てのNPCに個性とバックストーリーが用意されていて、ウォッチドッグス特有の潜入アクションが体験できるんだって。
あまりにも途方もない話で眉唾だ。多分、個性があると言っても数パターンに別れるくらいだろうと邪推してしまう。こういう物量重視のやり方は薄っぺらくなりがちだから逆に期待が持てない。
しかし、オープンワールドで仲間を集めて組織を作る、死んだらそのキャラは生き返らない、個人ではなくレジスタンスという集団をメインにしたストーリー、というのは面白そう。かなり新しいことをしているので楽しみ。
2020年3月6日発売予定。


・テイルズオブアライズ

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テイルズの新作。流用を繰り返して生き延びているこのシリーズだが、今作は進化に重きを置いているらしく、とりあえず映像面でその一端が垣間見える。明らかにいつもとはクオリティやスケールが違う。
とは言えテイルズの魅力はキャラクターとストーリーであり、やはり俺としてはそこが気になるが、あらすじやキャラの説明を見る限りでは面白そう。触れる者に激痛をもたらす呪いがかかった少女かー。美味しい設定だね。
2020年発売予定。


・ウルフェンシュタイン ヤングブラッド

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これ凄い気になる。相棒と隣り合わせで進む協力タイプのシューティングゲーム。もちろんオンライン対応。俺が大好きなバイオハザード5を彷彿とさせるゲームデザインだ。
協力プレイも対応してますよーというゲームは多いが、そこに特化して作られたゲームというのは少ない。その数少ないゲームの一つがバイオ5。バイオお馴染みの仕組みが協力プレイの楽しさを完璧なまでに引き出している傑作だった。
例えばバイオ特有の動きのモッサリ感、立ち止まらないと撃てない仕様はそれぞれが死角をカバーすることの重要性を作り出し、まさに背中合わせに進んでいるような感覚を生み出していたし、シリーズの醍醐味であるアイテムのやり繰りというサバイバル要素も仲間と弾薬やハーブを分け合える仕組みによってコミュニケーションの機会を多くしていた。
バイオ4からアクションの軸となっている体術システムも協力プレイにハマっている。弾薬を闇雲にばら撒くのではなく、相方が体術を決めてくれるのを待つために一呼吸置いてみたりして、自然と息を合わせている自分がいた。
他にも2人で解く謎解きや挟み撃ちが重要なボス戦など、協力プレイを前提としてあらゆる部分が調整されている。
ゲームは誰かと一緒に遊んでいるだけで無条件で楽しい。ゲーム側はそれに頼り切ってオンラインに対応したからあとは適当に遊んでねと放り投げていることも多いが、バイオ5はプレイヤーに丸投げすることなく、どうすれば誰かと遊ぶことがもっと楽しくなるか本気で考えて、それを形にしている。しかもそれはバイオらしい面白さに見事に結び付いていた。素晴らしい。未だにバイオ5を超える協力ゲームは見たことがない。
バイオ5の話しかしていないが、最近は協力プレイに特化したゲームは少ないのでこれはかなり楽しみ。
8月8日発売予定。


・レインボーシックス クアランティン

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レインボーシックスの新作。オンライン対戦に特化したレインボーシックス シージが大ヒットして未だに人気だが、元々このシリーズは協力プレイが面白いゲームで、クアランティンではそこに着目している。
と、言うわけでこのゲームも協力プレイに特化。これの参加人数は3人。2人では駄目らしい。3人限定。拘りを感じる。
2人や4人という協力ゲームは多いが、3人はあんまり聞いたことがないな。4人は敵の群れをなぎ払うだけのゲーム性のものが多いけど、3人なら統制の取れた協力が楽しめそうな気がする。3人に固定してるらしいから、それを前提とした仕組みも作っているはず。
UBIはシージに夢中だと思ったけど、従来のレインボーシックスも作ってくれて嬉しい。
2020年初頭発売予定。


・ゴッズ&モンスターズ

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ギリシア神話が舞台のオープンワールドゲーム。なんかもの凄くブレスオブザワイルド感がある。あれの世界をカラフルにした感じ。
それはともかく面白そうだね。敵は人間ではなく、モンスター。ハーピィやゴルゴンやヒュドラなど色んな怪物が登場する。ちっさな人間よりもこういうゴテゴテした強そうな敵と戦いたいよね。
リアルさよりも外連味を重視した海外製オープンワールドってあんまりない。アサクリのスタジオが作ってるからかなりの大作だろうし、これは注目。
2020年2月27日発売予定。


・ゴーストワイヤー東京

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サイコブレイクの開発チームが作る新作。サイコブレイクと言えば三上氏だが、彼がどの部分で関わっているかは不明。
東京が舞台のサバイバル系ゲームという以外は内容もよく分からない。こういう概要すら伏せた発表の仕方は反応に困る。新規タイトルだと尚更。


・ドゥーム エターナル

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ドゥームの新作。前作は面白かったな。FPSはせこせこ隠れながら小さな敵を撃つ消極的なゲーム性が多いが、ドゥームは非常に攻撃的。
スムーズに動く軽快なアクション、流れを止めない心地良い操作性、大雑把でいい加減なシューティング精度、隠れるという選択肢がない男らしすぎる悪魔たち。リロードやエイムというインターバルすら存在しない。
四方から次々出てくる悪魔に囲まれながら、ひたすら走り回って攻撃をかわし、撃ちまくる。ただそれだけ。それだけだが、小細工なしに力づくで悪魔を粉砕していくスピード感に乗ったアクションは凄く面白かった。今作も期待。
海外では11月26日発売予定。


・アウターワールド

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フォールアウトを開発した実績を持つスタジオが作るオープンワールドゲーム。宇宙の果てにあるコロニーが舞台。
スペースオペラ系のオープンワールドかー。これもこのジャンルではあまりない世界観ではあるよね。スターウォーズみたいに色んなエイリアンと出会えたり、宇宙船に乗れたりすると盛り上がるけど。とりあえず初めてのタイトルなので買う。
10月25日発売。


・魂斗羅 ローグコープス

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まさかの魂斗羅の新作。そこまでチープさを感じないし、キャラやアクションも豊富そうに見えるし、ハクスラも濃いみたいだし、もちろんオンラインにも対応。かなり作り込んでそうな感じがある。コナミもたまにはやる気出すじゃん。
9月26日発売予定。


・ノーモアヒーローズ3

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そういえばまだスイッチで買ったトラヴィスアゲイン終わらせてなかった。
2020年発売予定。


・ウェイストランド3

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フォールアウトの元になったゲーム。2はプレイしたが、結構面白かった。見下ろし視点なので迫力はないが、攻略という意味ではこっちの方が奥が深かった。途中でやめたけど。


・デスループ

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孤島を舞台に二人の暗殺者がタイムループに陥り終わらない殺し合いを繰り返すというゲーム。開発はディスオナードのチーム。
面白そうだと思ったけど、調べてみたら対戦系のゲームなのね。じゃあいいや。


・パンツァードラグーン

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ドラゴンを操作するシューティングゲーム。あまり面白そうには見えなかった。
今冬発売予定。


・サージ2

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ソウルシリーズにインスパイアされたというハードコアアクション。ロボットの世界観や敵の部位を切断して装備を獲得するシステムが特徴。
一作目がフリープレイで配信されてたからやってみたけど、あんまり面白くなかった。
海外では9月24日発売予定。


・デモンエクスマキナ

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今年気になるゲーム、その1。
9月13日発売予定。


・コードヴェイン

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今年気になるゲーム、その2。
9月26日発売予定。