メリクリ




IMG_1697

そろそろ年末。年末と言えば歳末セール。セールと言えばPSN。
何かと理由を付けてはしょっちゅうセールをやっているPSNだ。この機会を逃す訳がないだろう。
お、やってるやってる。その名もハッピーニューイヤー2019セール。
バイオハザードやメタルギア、FFなどいつもの顔触れは勿論のこと、CODブラックオプス4にスパイダーマンにレッドデッドリデンプションなど最新の人気タイトルまで揃ってる。流石は年末パワー。とんでもない規模だ。
そんなことより俺はどうしても欲しいゲームがあるんだ。セールに来ると見越して今まで我慢していたのだが・・・
はっけーん!スカイリムVR!!これこれ、これがやりたかったんだよ。ちょうどmoveが2本揃っているこのタイミングを逃すわけにはいかない。
しかも値段は80%OFFの1280円。嘘だろ?発売したの一年前だぜ?定価に近い値段で毎回新作を買っているのが悲しくなるくらい凄まじい値引率だ。しかし安いに越したことはない。即決。
せっかくなので他にもお手頃なゲームがないか探す。と言っても、気になるやつは殆ど既にやってるんですけどね。ゲーオタですから。
あ、『WILL 素晴らしき世界』が安くなってんじゃん。テキストアドベンチャーゲームで、街や428のようなザッピングシステムを採用していると聞いて興味があったんだよな。買うつもりだったけど他にやるゲームがあったから保留してたが、結果的に正解だった。
お、『ホロウナイト』も安くなってる。探索ドラキュラのようなスクロールアクションで、絶妙な難易度調整、ギミックとご褒美が満載の探索心をくすぐられるマップ、安価とは思えない超ボリュームがウリと聞いている。これも購入しておく。
うーん、『サガ スカーレットグレイス』と『ルフランの迷宮』はセール対象外か。この2つも狙っているんだが。まぁいずれ安くなるだろう。
あと気になるのは『ショベルナイト』とか『聖剣伝説2』とか『ソニックマニア』とか『ワンダと巨像』とか。結構ある。でも、基本的に俺は積みゲーをしたくない人間なのでセールだからと言って無闇に買いたくないし、今回はやめておく。
・・・やめろ、お前は俺の前に出て来るな。もう、俺の記憶から消えてくれ・・・『XCOM2』よ。
発売日当日に7000円を超える金を出して買ったのに即日で投げて、それからと言うものセールのたびに安売りの常連となっていて俺の後悔を刺激してくる罪なゲーム。
いやXCOM2自体はとても良く出来たゲームで、すぐに諦めてしまった俺が悪いんですけど、DL専用ゲームは売ることもできず、しかも割とすぐに安くなるので、発売直後に買うのは危険という事を意識付けられたのは間違いない。
まぁでも、そんな事を恐れていたらゲーオタなんてやってられないので、気になるゲームはこれからもすぐに買うけどね、俺は。
面白いか面白くないか、自分に合うか合わないか、それすらも分からない手探りの状態で遊ぶのが露出の少ないDLゲームの醍醐味でしょ。

PS4ばかりに意識がいっていたけど、スイッチの存在を忘れていた。年末はソニーだけのものではない。
と、言うわけでスイッチのオンラインショップを見てみた。一応セールはやってるみたいだがPS4みたいに、年末年始だよ!超大バーゲンセール!!と言った大々的なアピールはしてないのな。
予め用意されているセールのカテゴリの中でひっそりと値引きが行われているだけ。何だか盛り上がらない。まぁ任天堂自身、値引きや廉価売りに積極的な会社じゃないもんな。
気になるタイトルは『ICEY』くらい。『CELESTE』が安くなっていたら即購入だったんだが。
みんな知ってる?CELESTEって?俺は最近まで知らなかった。しかしゲームサイトやブログの自分的今年のGOTYって記事でよくその名前を見るので興味を引いた。
コンシューマーに出ているゲームは全て網羅するレベルでチェックしているこの俺が、GOTY級のタイトルを知らないなんて。そんなこと許されるはずがない。
と、意地を張って買おうかと思ったが、自分のゲームに使える時間と積みゲーの状態を冷静に計算して踏み止まる。
落ち着け。俺が一番怖いのは、ゲームを積むことが当たり前になってしまうことだ。買った以上はクリアーするつもりでゲームをプレイする。まして定価で買ったゲームなら尚更だ。
安価だったり無料ならまだしも、定価で買ったゲームを寝かすということはあまりしたくない。それを繰り返していると次第にゲームをやらなくなってしまう気がするから。
ゲームを買ったらちゃんとやる。惰性でも何でも、それは俺の癖として身体に染み付けておかなければならない。

お金を払う、というのは何かをするうえで推進力になる。買ってしまえば基本的に金は戻ってこない。ならば作品から何としてもその対価を得るしかない。向き合わざるを得ない。
言い方は良くないが、せっかく高い金を出したんだからという気持ちは間違いなくモチベーションになる。そのおかげで名作と出会えたことは数知れず。最初は退屈だったが、我慢して続けていたらどハマりしたり、最後の結末で感動したり、なんて事は良くある話だ。
漫画やドラマやアニメは、ユーザーを手放さないために1話ごとに必ず盛り上がりを作ってくるが、ゲームは最初の数時間なにも起こらなかったり、システムが難解すぎて十何時間も面白さが理解できないことがザラにある。それは高価格の買い切り型だからこそ出来るのだろう。
ゲームはある意味で根気のいるエンターテイメントだが、だからこそ表現の幅がとても広くて、個性が際立った作品が多く存在する、と感じる。

まぁでも、金を払ったからとか関係なしに、純粋にその作品に好奇心を持ち続け、意識を掘り下げていって、我を忘れてのめり込んでいく、という事が出来れば理想だよな。
子供の頃は何を遊んでも面白かった。どんなに酷い作品でも何とかしてそれを楽しもうという気持ちを無条件に持ち続けることができた。
しかし歳を取っていくにつれてそれが中々できなくなってしまった。端的に言えば集中力が足りない。
ゲームに関しては昔からの体質がまだ強固に染み付いているので自分からモチベーションを高めることができるが、ドラマやアニメとか本当に最後まで見れなくなってしまったな。下手すると映画ですら途中で止めてしまう事がある。
ネットフリックスやアマゾンプライムなどのサブスクリプション型のシステムが余計にそれを助長する。大量にプールされた作品をいつでも自由に観れる、という、異常なお手軽さのせいで、視聴している作品を簡単に切り捨ててしまえるんだよな。
いやー、よくないね。これは。本当に良くない。ネトフリとかのシステムは俺に合ってないのかもな。ゲームみたいにある程度取捨選択し、レンタル屋で金を出して借りて来て向き合うべき存在として認知した方が良いのかも。
でも、もうそんな面倒なことはやってられない。楽だもん、ネトフリやアマプラが。それに雑多にザッピング出来るからこそ出会えた名作もいっぱいある。必ずしも悪いことばかりじゃない。

ただいまはネットフリックスでドラえもんの映画が一挙配信。俺も興味があるやつをいくつか観た。

『ドラえもん のび太の夢幻3剣士』

IMG_1698

うーん。微妙。ネットでこのドラえもんはトラウマだった!とか、異色作!とか良く言われているので見てみたが、どの辺りがトラウマになのかよく分からなかったし、そんなに面白くもなかった。
また大山のぶ代時代のドラえもんなのだが、はっきりと今のドラえもんの声の方が良いなと思った。大山のぶ代の声だとドラえもんのイメージがお母さんになる。友達のような親近感がある今の方が良い。


『ドラえもん 新・のび太の鉄人兵団』

IMG_1699

ストーリーの見せ方は質が高いと言えない。あまりにも作り手の伝えたい事が先行しすぎて、物語が綺麗な筋になっていない。キャラクターが無理矢理動かされているなと感じる。要するに作りもの感がする。
基本的に俺は作りものだと分かった瞬間、その物語に冷めてしまう。何故ならそれはただの嘘だから。もちろん創作である以上、本質的にストーリーはただの嘘でしかないのだが、嘘をそのままこれは嘘ですと言われると白けてしまう。
だけど、俺はこの映画で感動してしまった。ストーリーの見せ方がどうとか、ご都合主義だとか、押し付けがましいとか、そんな事はどうでも良くて、とにかく純粋に別れのシーンが悲しかった。
時に細かいリアリティよりも、勢い任せのパッションの方が心を打つ事があるが、これがまさにそうだった。


『ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』

IMG_1700

俺が最も気に入っているドラえもん映画。既に3回は見たが、やはりこれは会心の一作。
鉄人兵団とは打って変わって、完成度が非常に高い。ちゃんとキャラが自ら意思を持って動いていて、作為的な押し付けがましさがない。だからキャラクターの葛藤と想いを真意として受け取ることができる。
物語も素晴らしい。「誰もが胸を張れるものを持っている。それだけでその人は価値がある」というテーマに基づき、序盤から敷いた布石が巧みに回収されて感動に繋がっていくストーリーは見事と言うほかない。
いわゆる絶対的な悪が存在せず、ドラえもんにしては珍しく勧善懲悪な物語ではないが、だからこそ出来たストーリー構成だろう。のび太の夢幻3剣士よりよっぽど異色作で、面白かったね。

ふぅ。上で集中力がどうとかネトフリのシステムがどうとか言ったけど、結局のところ面白ければ関係ないな。面白ければ簡単にのめり込むことができる。
今年もたくさん面白いものに出会った。来年もそうでありますように。