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さーて、今月から斉木楠雄の2期が放送開始です!というかもう放送しています。
色々と都合があって生で見る事は難しく、Netflixを介して見てる。ただねー、遅いんだよねネトフリは。本放送は火曜日なのにネトフリは土曜日。
公式HPでは金曜の深夜0時から配信とあったので待機していたのだが、定刻を過ぎてあらゆる場所を探しても見つからず、2分に1回くらい検索したが引っかからず、結局土曜の0時から配信というオチが待っていた。深夜0時マジックに騙された。
まあ録画すれば良いじゃんという話なので、流石に分配器買ってナスネを接続するか。コナンも見たいしね。

と、言うわけで最初の放送週からだいぶ間が空いちゃったけど、先週分の感想を書きます。アニメを見ながらの体で書いていきます。
けど、画像は貼らない。面倒だし。アニメの方も見て欲しいし。

オープニング。
随分かっこ良さげな音楽。友情を愛し、悪を嫌い、正義に真っ直ぐな人間が主人公のアニメでありそうな曲調だ。
背景のアニメーションもそんな感じ。溢れ出る「俺たち、仲間だろ」感。相手への鋭い眼光。解き放つ必殺の力。バトルアニメのお約束のような光景だ。
という、夢を見ていた中二病の海藤でした。
斉木楠雄のΨ難はバトルの要素が一切ないギャグアニメです。


【Ψ開!いつも通りの日常】

僕の名前は斉木楠雄、超能力者だ。から始まる適当な設定の説明。
地球侵略の敵を追い払えるレベルの超能力があって、基本的に何でも出来るけど、頭に「こんなの」と称するアンテナを付けることで制御している、という情報を無表情で説明する。
口を開かず声も発していないが、これも彼の超能力の力、すなわちテレパシーである。心の中の独り言や突っ込みが視聴者に聞こえるのもテレパシーのためです。会話も基本的にテレパシーで済ませている。

「これなにあるか?」
と、斉木楠雄の「こんなの」を拾ってしげしげと眺める神楽。

「前にこの時間枠にいたやつの忘れ物だろ」
と、坂田銀時。

何故か出てくる銀魂のキャラクター。そう言えば銀魂と映画の監督同じだったな。
銀魂全く知らないけど、映画だけ見た。普通に斉木楠雄の映画より面白かった。まあ実写には相性ってものがある。

お手軽なコラボも終わり、朝ごはんの呼びかけに応じて下に降りる斉木楠雄。
以後30秒間で、
「斉木楠雄はコーヒーゼリーが好きである」
「母親の斉木久留美は天然で優しくて子供っぽい」
「父親の斉木國春はだらしなくて情けなくて子供っぽい」
「國春と久留美は未だに熱々のカップル」
という情報を描写する。

通学路。
いつも通りアホそうな燃堂力。1年ぶりの登校というメタ発言を必死に楠雄が遮る。
いつも通り中二病の海藤瞬。1年ぶりの登校にラグナロクの序章を予感する。
いつも通り隠れヤンキーの窪谷須亜蓮。海藤の中二発言にマジレス。
いつも通り女好きのクズで斉木楠雄に無視される霊能力者の鳥束零太。澄んだ目をしながら廃品回収を漁ってエロ本を探している。
いつも通りやかましくて暑苦しい熱血学級員長の灰呂杵志。あらゆる人間に挨拶をしている。
いつも通り完璧美少女の照橋心美。周りの人間は「おっふ」と呼ばれる恍惚状態。
いつも通り恋愛がうまくいかない夢原知予。パンをくわえながら登校。
いつも通りお腹を空かせた貧乏少女の目良千里。夢原のパンを狙う。
いつも通り・・・じゃない。なぜかいるエリザベス。まだコラボ終わってなかったのかよ。

平穏を願う楠雄を悩ます友人たち。また斉木楠雄の災難が始まりそうである。

最初だから説明に徹したような内容。斉木楠雄が友人に恵まれていることはよく伝わってきた。


【Ψチャレンジ!クリスマス】

メリークリスマース!とクラッカーを鳴らす斉木の両親。
それを千里眼で観察する斉木楠雄。
平穏を何よりも好む楠雄は、クリスマスを公園のブランコで過ごすと決めたのだ。

しかしそれにより、その公園で過ごすはずだったカップルは目的地を変える羽目に。もうちょっと良い場所あるだろ。
カップルが引き返していると慌てん坊のサンタクロースがぶつかってきた。ん、この緑色の髪は・・・
高橋である。斉木の同級生。久しぶり。さっきの回ではスルーされてたな。クリスマスにも関わらずケーキ配達のバイトをしている悲しいサンタクロース。
しかもカップルにぶつかった拍子で特製ケーキを落としてしまい台無しに。日給5000円なのにそれを差し引いたケーキ代金1300円を店長から請求される。
そんな時、燃堂がちょうど通りかかる。

「やっぱおめえかー。あれ、あいつ。えーと、あれだあれ、あれだよあれ、あれじゃねえか、えー」と、中々高橋の名前を思い出せない燃堂。
無理もない。さっきの回でも完全スルーされた通り、そういう役回りのキャラだ。

しかし、高橋にとっては救いの神。アホの燃堂にグチャグチャのケーキを売り込む。
狙いすましたように底値の1302円しか持っていない燃堂。クリスマスの聖なる時間を使って高橋は2円を手に入れたのであった。

クリスマスを寂しく過ごしているのは高橋だけではなかった。
聖なる夜にも関わらず一人で散歩している海藤は、自慢の中二病センサーで不穏な風を感じ、斉木楠雄のいる公園に向かっていた。
それを察した楠雄。「サイコキネシス+パイロキネシス」という超能力の組み合わせにより、本物の不穏の風を生み出し、海藤を満足させ引き返させることに成功する。

引き返した海藤は、ケーキを持った燃堂と蜂会う。
「何か用か。今俺はこの聖なる夜をサンタの服のように赤く染める悪の堕天使ブラッディクロスーーー」
その先が気になって仕方ないが、燃堂が遮り、ケーキがあるから一緒に相棒の家に行かないかと持ちかける。
ちなみに相棒とは、斉木のことである。

またも悪寒が走る斉木楠雄。平穏を壊す何かが迫っていることを察する。
楠雄が蹴飛ばした小石に反応し、鳩が飛び去っていく。

更に海藤と燃堂は照橋と出会う。
照橋心美。自他共に認める完璧美少女。彼女の前では燃堂はイケメンの紳士になり、海藤は中二病を卒業する有様。
しかし、斉木だけは彼女の前でも無反応で「おっふ」も見せず、照橋はそんな彼に心を惹かれている。

海藤たちが斉木の家でクリスマスパーティーをすると言い、自分も参加したいと目を輝かせるが、今夜はあいつがいた。
照橋誠。心美の兄であり、彼女を溺愛する変態お兄ちゃん。そして、六神通という人気俳優でもある。
「残飯ども」「モブども」「消え去れ」など、罵詈雑言を並べて妹から海藤たちを遠ざけようとする変態お兄ちゃんだが、斉木のいた公園から飛んできた鳩が彼に襲いかかり、帽子やサングラスなどの変装装備を剥がされる。
六神通の存在に気づいた周りは大パニック。今がチャンスとばかりにお兄ちゃんから離れる照橋。強引な展開すぎねーかこれ。まぁギャグアニメだしな。

六神通とファンのおいかけっこは斉木楠雄のいる公園にまで及び、慌ただしい光景を見た楠雄は急いでテレポートで自宅まで戻る。
しかし、自室の扉を開けた彼を待っていたのは、友人とグチャグチャのケーキだった。
今年もクリスマスを楽しむ羽目になる楠雄であった。

実に斉木楠雄のΨ難らしいストーリー展開。
平穏を願う楠雄は超能力を駆使して必死に友人達から離れようとするが、自身の行動によっていろんな人間の運命が変わって、まわりまわって結局イベントに導かれるという、典型的な流れだった。
しかしこうして見ると、斉木楠雄はとても主人公らしい主人公だなーと思う。
超人的な能力があって、周りに興味がなくて、でも男からも女からもモテモテで、いつも友人に囲まれていて、そんな状況を冷めた目で見ていて、という、学校で一人ぼっちの人間が妄想してそうな、なんか切実な願望が込められたキャラクターに見える。
そこが斉木楠雄のギャグの核になっていて面白いんだから、そんな穿った見方をする意味はないんだけどね。


【新年Ψ初が一番大事】

テレビで新年番組を見ながらコタツでヌクヌクする斉木楠雄。サイキックでアイスと緑茶を用意するという超能力の無駄遣い。
平穏な時間を過ごしていたが、見ていたチャンネルで六神通が出てきたのですぐに変える。
変えた先のチャンネルでは斉木楠雄の住んでいる町が紹介されており、彼の町が左脇腹町という衝撃的な名称であることが明かされる。
衝撃が抜けきらないでいると、斉木楠雄の両親がインタビューに映り、またチャンネルを変える羽目に。
続いての番組は全問正解すると10億円が貰えるクイズビリオネア。みのもんたっぽい司会がみのもんたっぽい顔芸を見せる。
新たなチャレンジャーは、S県左脇腹町から来た燃堂力。お前かよ。

さっそく問題。
第1問。1921年にノーベル物理学賞を受賞した者は次のうち誰?

A アインシュタイン
B マリ・キュリー
C 森山直太朗
D ミハイル・ゴルバチョフ

え、誰なんだろう。森山直太朗でないことは確かだが。AかBだろうけど普通に分からんな。
当然、燃堂にも分かりっこない。
「へ・・・パスするぜ」と、平然と言い切るが、残念ながらこの番組にパスという概念はない。

分からない様子の燃堂に対し、ライフラインの使用を勧める司会。多数決。電話。占いの母。占いの母ってなんだ。
電話の使用を宣言する燃堂。電話に出たのは海藤だった。上がりまくって何を言っているのか分からない。
ほとんど効果的なやり取りをすることが出来ず、「森山直太朗だけはちが」と言い残して電話が切れる。そして森山直太朗を答えだと宣言する燃堂。
呆れた斉木楠雄はまたチャンネルを変える。同級生の才虎芽斗吏が金持ちとして紹介されている。チャンネルを変える。目良千里が大食い決定戦に出ている。チャンネルを変える。灰呂杵志がホームランボールをキャッチしている。チャンネルを変える。知り合いのマジシャン蝶野雨緑がマジックを披露している。チャンネルを変える。高橋がのど自慢に出ている。チャンネルを変える。鳥束零太もとい少年(17)が除夜の鐘で小遣い稼ぎをしたとしてニュースに報道されている。
テレビを介してまで斉木楠雄を放っておかない友人たち。結局、楠雄は穏やかに過ごせないのであった。

あと2話あるけど、面倒になってきたのでここで終わる。あんまり面白い話でもなかったし。
全体の感想としては、イマイチだった。
まぁ最初だからなー。初めての人や忘れた人のために分かりやすく説明する必要があって、なおかつ良く知っている人のためにスピーディーに流さなきゃいけないからか、どうしてもギャグのクオリティはおざなりになっている感じがある。
いや元々前期からムラがあったから、こんなもんかなという気もするが。1期を見すぎて過去を神格化し、新しいものは受け入れられないという、典型的な懐古厨になってしまったのか俺。もう2期の話も4回見てるけど。
まだまだ始まったばかり。色々と感想は出てくるけど、せめて見ている間は純粋に楽しもう。これはギャグアニメなんだからな。