つんでる


image


劇場霊という映画を観に行く。あまりのつまらなさに金と時間を返してくれという気分になる。狙いすました演技と言い、やたらとうるさい音と言い、濃すぎる演出と言い、わざとらしくC級で、低予算を逆手に取って厚塗りした王道ホラーを作ろうしているのが分かるが、だからと言って別に見所はなく、メリハリはないし、ただチープで退屈だった。
特に人形の動きとかショボすぎて泣ける。途中、明らか人間のアクターが演技してたけど、人の形をしていながら人でない不気味の谷の怖さが人形の本領なのに、それを人間に演技させちゃダメでしょ。無機質で不安定な動きを演技出来てたら良いけど、ただ普通に人間の動きだったし。
あと、ホラーは役者の怖がり方が結構重要なんだなってのがこの映画を見て分かった。あまりにも演技が単調で元々大してない迫力が更に半減している。
酷い映画だった。僕のお金と時間を返してください。

土曜日にみんな大好きモンスターハンターの新作が発売されて俺もせっせと買いに行ったが、結局封を開ける事はなかった。一心不乱にブラッドボーンのDLCをやり続け、気付いたら月曜日だった。ファミ通のクロスレビューにはクリアー目安7時間となってて、何だ全然ボリュームねぇじゃんと思ったが、どうやらあれはリトライの時間分を計算に入れてなかったらしい。
既にDLCだけで25時間もやってる。そのうち12時間がルドウイークという名のクソ野郎のせいです。本当に強すぎて泣いた。何度天を見上げたか。途中ではっきりと自分の中で何かが折れる音が聞こえたね。
だけど、本当に心が折れたのは死ぬほど苦労してルドウイークを倒したあと、「ってやった!ってやった!」と友達に喜んで報告したら、「まぁ、ルドウイークより強いボスがその先にまだいるんだけどな」って言われた時だね。ルドウイーク戦で精魂尽き果てたのにまだこれ以上がいるのかと。
でも、そのあとの時計塔で出会ったボスは全然大したことがなくて、なんだただのハッタリか、それとも俺のスキルが相手が追い付けないくらいレベルアップしちゃったのかなと驕り高ぶってたんだけど、次のステージのボスと出会って悟った。あ、彼が言ってたのはこいつのことだったのかと。確かにこれはちょっとヤバい奴だなと。
で、それから3時間経っても全く進展がなく、確信する。これはまた10時間コースだなと。
で、もう一体、面倒くさいところにあるアイテムを取ると戦える裏ボスみたいなやつがいて、しばらく戦ったあと、俺はまた悟った。あ、これは20時間コースだなと。
今回のDLCは、ボスが、ヤバい。4周目の難易度であることを除いても、ちょっと洒落にならないレベルで強い。ブラッドボーンの欠点は中盤以降のボスが弱い事で散々俺は文句を言ってきたが、DLCで100倍返しされた。ごめんなさいフロムさん。調子に乗りすぎました。勘弁して下さい。
でも、ただ闇雲にボスのパラメータを調整して難易度を上げてるわけではない。一瞬の油断と読み間違いが命取りになる激しい攻撃、その容赦のない姿勢がこの難易度を作り上げている。本当に今回のボスの暴れっぷりは素晴らしい。本能のままに無慈悲に殺しに来るこの感じ、まさしく獣だ。その恐ろしい敵を相手にガードで受け身にならず、魔法や弓などの遠距離攻撃で小細工もせず、接近武器一本で果敢に立ち向かっていくこの緊張感。攻めて攻めて攻めまくる。互いにただひたすら闘争本能を昂らせて踏み込み続けるノーガードのぶつかり合い。まさしく死闘だ。ただ難しいだけでなく、そのハードコアな難易度を死闘感というコンセプトで表現しているのがこのゲームの凄いところ。世界観と、ゲームのスタイルがぴったり一致してるから没入感が凄まじい。もう本当に楽しい。
弓や盾が追加されてブラッドボーンの魅力は損なわれるのではないかと思ったが、全くそんなことはなかった。むしろ本編よりも遥かに激しく血みどろで容赦のない、大迫力の死闘が繰り広げられている。
しかし、最近詰みゲー気味なのにボス一人倒すのに12時間消費させられるのはちょっとキツイね。モンハンやネットハイもやりたい。借りてきたスターウォーズも見たい。
でもやっぱり、まずはブラッドボーンを終わらせないとな。