演じる



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・ファイナルファンタジー15

新PV、中々良かったね。父と子の絆がストーリーの柱らしいが、あのしつこい長回しのカットはそれを情感たっぷりに伝えきっている。長回しのカットなんて並みの映像技術では陳腐に見えるだけだが、これはキャラの表情が凄いから演出として成立してた。何を想っているのか、表情だけでドラマチックに表現している。どこまで映像技術が上がっても表情の動きに迫真性がないと中々人間らしさは宿らないが、FF15は一線を越えつつある。ゲームもついにここまで来たか。
FFは毎回新しい試みをしているが、キャラクターがストーリーを演じるという点は常に変わらない。登場人物には、人生が与えられている。名前があり、過去があり、心に傷がある。ドラクエと違って、勝手に良く喋る。プレイヤーの意思とは関係なく、キャラクターの運命によって、ストーリーが動く。FFのストーリーは観賞型であり、時にそれはインタラクティブなゲームでやるべきでない、映画で充分だ、と言われる事もあるが、このストーリーテリングはFFがFFであるための欠かせない個性だ。確かに物語をプレイヤーの手で作るというインタラクティブ性は無いが、キャラクターの軌跡を一緒に寄り添って成し遂げる、ドラマの一体感がFFにはある。これも、ゲームのインタラクティブ性による、ゲームにしか出来ないストーリー手法だ。FFは、これで良い。
要するにキャラクターが役者であるFFにとって、この感情表現は間違いなくストーリー性を高めてくれる。物語自体も面白そうだが、キャラの演技にも注目したい。
で、涙を流していたノクトの父親なのだが、なんかデザインが大幅に変わってた。毛の密度が凄いことになってる。デザイン的には変更前のが好きだが、無精髭を生やしてやつれたあの感じは堕ちた王国の国王という設定に合ってるし、悪くない変更だと思う。
発売に関しても公式アナウンスではないがディレクターが2016年内には出せると明言してた。ヴェルサス発表から9年。まだ一年近くは待たされそうだが、ようやく見えてきたな。


・ドラゴンクエスト11 過ぎ去りし時を求めて

ドラクエの新作。
オフラインRPGとして作られているのがまず嬉しいが、何と言っても今作は据え置きで出る。ドラクエは金をかけて作れるゲームなのだから、やはり本腰入れて遊べる据え置きで出してくれないとな。ドラクエほどの大作RPGが、手軽に遊べるをウリにするなんて勿体無いにも程がある。
一方でドラクエの根幹にあるのは安心して誰もが楽しめるRPGであり、そのゲームデザインを完成させるには多くのユーザーが集まっているハードに出す必要がある。多くの人に遊んで貰う、というのはドラクエにとって欠かせない要素だ。
と、言うわけで、スクエニは据え置きのPS4と携帯機の3DSでドラクエ11を作るという、かなり思い切った行動に出た。大作RPGとして、また誰もが楽しめるRPGとして、ドラクエの両方の性質を満たす今回の取り組みは大英断と言って良い。
しかも、据え置きのドラクエは映像とスケールを押し出してPS4のマシンスペックをフルに活用し、携帯機のドラクエは3Dポリゴンとドット映像が二画面で連動するという3DSのガジェットを利用と、内容をちゃんとハードに合わせて差別化している。
いやー、手間かかってるわ。ドラクエだからこそ許される贅沢だ。PS4のドラクエを買うのは確定事項だが、画面連動の仕組みが面白いから3DS版も気になる。でも、ストーリーが同じらしいのがね。映像以外の内容がほぼ同じなら2バージョン買うのは躊躇われるな。
ちなみに、今回はいつもの外注丸投げと言うわけではなく、スクエニスタッフが中心になって作ってるらしい。
スクエニのキャパはんぱねーな。FF15、FF7リメイク、キングダムハーツ3、ドラクエ11、これだけの大作を国内だけで同時に動かしてるとか信じられん。どれもまだ先が長そうではあるが。


・イグジストアーカイヴ

スパイクチュンソフトがすんげー俺が好きそうなRPGを作ってる。
厨二っぽいキャラや世界観、面倒くさそうなシステム、自己主張が激しそうなストーリーと、ちょっと前まで氾濫してた如何にも日本的なRPGで、最近はこういうゲームがめっきり減ったが、まさかRPGにあまり縁のないスパチュンが作ってくれるとはな。グランキングダムと言い、今年のスパチュンはやる気に満ちてる。
しかも開発はトライエース。トライエースと言えば大作っぽく見せる技術と斬新すぎて訳が分からないシステムを構築するのが得意な会社だが、本作はハッタリは控え目な感じ。映像は割とショボい。まぁ戦闘と育成が面白ければそれで良いよ。
11月26日発売予定。


・進撃の巨人

進撃の巨人がゲーム化。据え置きで出るから気になる。
気になるが、進撃の巨人って、ゲームと相性が悪い気がするな。巨人の弱点はうなじのみだから戦いに幅を持たせるのが難しそうだし、武器や防具もほぼ対巨人向けに洗練された装備で統一されてるからカスタマイズの楽しみを作るのも厳しい。立体機動を駆使して巨人と戦うってのは凄く映えそうだが、ゲームはある程度のボリュームが必要だからそれだけでは単調なものにしかならない。これをゲームとして面白くするのはかなり手腕が問われそう。
2016年発売予定。


・スケールバウンド

Xboxoneの期待作。
モンスター相手に戦うゲームなのかと思ったが、モンスターを相棒に戦うゲームだったのか。いけ、俺のリオレウス、かえんほうしゃだ!みたいな感じでドラゴンに指示を出しているのが印象的だった。ただ指示を出すだけでなく、オペレーター自身も一緒に戦うのがまた面白い。ドラゴンに乗ってのコンビネーションとか、色んなアクションがありそうだ。キャッチーだし、新しいし、これはかなりそそられる。
これが出たらXboxone買うかな。想像以上に面白そうだった。日本でのマイクロソフトのやる気のなさは気になるけど。
2016年発売予定。


・マフィア3

ゴッドファーザー的なアメリカンヤクザのノリに満ちたゲーム。雰囲気は良い感じ。
2016年発売予定。


・オーディンスフィア レイヴスラシル

オーディンスフィアがリメイク。
開発元であるヴァニラと言えば、映像は凄いがゲームとしては面白くないというあまり喜ばしくない特性を持つメーカーで、オーディンスフィアはやったことないから知らないけど評価を見る限りその類っぽいが、今作はヴァニラの中でもアクションが評価されてる朧村正風のゲームデザインでリブートするらしい。
ゲーム性は置いといて、ヴァニラのドット映像は桁外れに凄いからね。そこを見るためだけでも買う価値があるほど。と言うわけで、ドット映像を見るために買うかな。
2016年1月14日発売予定。


・モンスターハンタークロス

このゲームのおかげでNEW3DSを買う踏ん切りが付きました。でも、いい加減モンハンは据え置きで作って欲しい。ハクスラモンハンは飽きた。
11月28日発売予定。


・エブリバディ ゴーントゥザラプチャー 幸福な消失

突如として人が姿を消した農村を訪れて謎を解き明かすアドベンチャーゲーム。設定が気になる。
8月11日発売予定。


・映画の話

「幕が上がる」

演劇を頑張ってる女子高生の物語。何故かももクロメンバーが全員出てる。
びんみょー。とりあえず部活でありがちな葛藤や美談を詰め込みました的な感じ。ありがちな展開で構成されてるだけに安定した青春ドラマではあるけど、ストーリーというよりはテンプレートのツギハギだから全体的に唐突だし、目を引くような場面もない。
何でミスを連発しときながら予選大会を勝ち抜いたのかも謎。ミスを帳消しにするほどの演劇を見せた、と言うことなのだろうが、その演劇パートから全く熱が伝わって来ないから御都合主義的な展開にしか見えない。
ただ、あんたらの人生多分ねじ曲がるけどとりあえず全国行こうぜと煽ってた顧問が、自分の役者人生のために部活の生徒を見捨てたシーンは良かったかな。本気で何かを成し遂げようとするなら、人情とか、そんな甘っちょろいものに縛られてちゃ駄目だもんね。物事に本気で取り組む、という部分を、オブラートに包む事なく、かなり身勝手で容赦の無い感じに描いてたのはとても良かった。


・ヤクルトの話

先発陣の弱さがもろに響いているスワローズ。頼みの中継ぎも打たれ始めて、しんどくなってきたな。
巨人・阪神の壁は厚い。2年連続最下位のチームがそんな簡単にいくわけないか。でも、まだこれから。