今年も終わり




・キングダムハーツ2.5HDリミックス

キングダムハーツ1.5HDリミックスに続く、HDリマスター作品。今回は2のファイナルミックス、バースバイスリープ、REコーデッドの三作が収録。
マイフェイバリット作品である、キングダムハーツ2FMが収録されているので既に購入確定だが、REコーデッドが映像作品というのは未プレイなだけに残念。でもストーリーさえ分かればそれで良いかという気もする。
ついでに同作の発表と合わせて公開されたキングダムハーツ3のクオリティも凄かった。現行機での発売を飛ばしただけに驚きの進化具合。普通にプリレンダレベルの映像だった。期待は高まる。
2014年発売予定。


・影牢 ダークサイドプリンセス

ピタゴラスイッチのように連続した罠をしかけて侵入した敵を虐め倒すゲーム。用意されているトラップは拷問器具のような悪趣味なものばかりで、こちらのマゾ心をくすぐってくる大変面白そうなゲームなのだが、発売日がPS4ローンチの翌週というのが何とも。
2014年2月27日発売予定。


・セインツロウ4

前作まではGTAのおバカ路線版という感じだったが、それが極まった今作ではインファマス的なハチャメチャアクションがウリとなっており、題材に関してもギャングの抗争から宇宙人の到来と大幅なスケールアップ。リアリティなんか無視してとにかく面白そうなことを詰め込んどけという投げやりな感じが堪らない。
海外からかなり遅れてのローカライズとなったが、DLC収録で5980円はかなりリーズナブル。発売日は1月23日。例年なら1月はあまりゲームが出ない月だが、来年は気になるものが多い。


・ヤイバ ニンジャガイデンZ

ニンジャガイデンのゾンビ版。
ニンジャガイデンと言えば、バランスとモーションが良く練られた、ゴリ押し一辺倒にならない硬派なアクションゲームであるが、今回は敵がやられ役でお馴染みのゾンビと言うことで、普通の無双アクションになっている気がする。
2014年3月6日発売予定。


・ウォッチドッグス

PS4とのローンチだったが発売日が大幅に延期。ローンチ付近はPS4、PS3共にソフトが集まっていて時間が足りなくなること必至だっただけに逆に有難い。多かれ少なかれ延期によってクオリティアップや動作改善もするだろうし。


・映画の話

『プラチナデータ』

“DNAデータから個人の情報をほぼ完璧に特定できるようになった時代。DNA捜査は飛躍的に進化し、今や警察にとって切っても切り離せない存在にまでなった。
中でもDNA捜査に力を入れているのが警視庁の科学捜査機関。そこに所属する神楽龍平は、DNAデータを駆使して難事件を数々解決してきた天才科学者だった。ある事件の証拠から自分のDNAが導き出されるまでは。”

DNAを絶対視していながらそのDNAに身に覚えのない犯行を指し示されて涙目になる主人公の様子が中々愉快で、そこから発展する警官との鬼ごっこはスリリングでとても楽しい。
でもプラチナデータの真相はあまり驚きがなかったし、一番の突っ込みどころである、意図して犯人が他人のDNAを現場の急所に残したら簡単に濡れ衣着せられるんじゃね?という疑問がどうしても頭から離れず、DNA捜査がそもそも欠陥だらけにしか見えないのに、完全無欠の捜査方法という前提で話が進められているので、かなり釈然としない話だった。
DNAに紐付けられた運命からは逃れられないという前提を強調し、全ての出会い・行いは予定調和であると儚い結論を出しておきながら、でも本当に大事なのは何ものも超越する確固とした個人の意志である、というDNAを題材にした作品にありがちな王道すぎるほどに王道な見解はまぁ良いが、その伝えたいことが映画の最後の10分に急ぎ足に詰め込まれているためかなり唐突な感じを受けたし、大事なのは個人の意志だよ!という結論の導き方が実際に行動やストーリー展開として現れるのではなく、主人公の独白で無理矢理に結論付けられているので全然説得力を感じないのも大きな問題。
そして最後の黒幕と主人公のやり取りが、RPGの最終幕におけるラスボスと主人公の対峙時に発生する長ーいコミュニケーションそのもので、何か笑えた。この二人の関係性をもうちょっと丁寧にゆっくり描かれていれば大分受け取り方が変わるんだけどな。


『パンズ・ラビリンス』

ファンタジーは本質的にグロくてドロドロとしてて怖いものだよーということを伝えようとしているのか、表現は容赦ないし、未知の生き物は単純に気持ち悪いし、ストーリーも基本的には冷酷だし、何だか嫌な面ばかりが目に付く映画だった。
そしてあらゆる意味で何がしたいのか分からない映画だった。ストーリーの意図が全くもって意味不明。なので是非に関しては何とも言えない。個人的には至極退屈だった。


『マイノリティ・リポート』

プリゴクと呼ばれる未来予知能力者の力により、犯罪を未然に防ぐことが可能になった社会の話。
まずシステムが面白い。未来予知には様々なルールや法則があり、それを利用したトリックや話の展開が良く出来ている。全く見ず知らずの男を主人公が殺す未来、というのもミステリアスで興味を惹かれる。
そもそも予知夢の内容を主人公が知らなければその未来は起こり得ただろうかって考えられるし、となると未来予知自身が主人公にとっての将来起こり得る事件の因果となっているわけで、未来を知らせるはずの予知夢が未来を構築するファクターとなっている構造も面白い。
で、未来を知った主人公がそれにあがらっても、推し量れぬ力が働き引きつけられるようにして定められた運命に吸い寄せられていく展開を期待したのだが、何か持っていきかたがものすごく強引だった。興味があるから、知りたいから、の好奇心で自ら火中の栗を拾いに行ってるだけで、全然運命という感じがしなかった。どれだけ逆らっても逃れられないからこそ運命だろうに。
でも、最後の最後まで何故男を殺さなければならないのかという点が主人公にとって謎に包まれていのは良かったし、自分の意志で未来は変えられるのかという葛藤を感じさせるクライマックスも中々だった。
あと、タイトルが良いね。少数派意見の報告。


・野球の話

巨人ざまぁとしか言いようがない結末。160球完投した田中が翌日9回のマウンドに上がったのは賛否両論あるだろうが、あれ以上の終わり方はあるまい。
今年ももう野球のシーズンは終わりか。早かったな。