ロボットはロマン






PS3とXbox360で出てるロボットアクションゲーム。開発はフロムソフトウェア。

とりあえずOPのどう見ても実写としか思えない超クオリティな映像に驚愕することから始まる。
こんなカッコ良いロボットを操作出来るのか!と初っ端からテンションを上げさせまくってくれるのだが、実際のゲーム画面の映像はそれと比べるとショボくて拍子抜けする。
いや、それでも普通に綺麗なんだけどね。4年も前に発売されたゲームと考えればかなり映像のクオリティは高い。

ロボットを動かすということで、操作が複雑なイメージを持たれるかもしれないが、事実その通りなので心配はいらない。今回は高速戦闘を基本としているのでロボットの動きはめちゃくちゃ速いし、最初は制御することも中々おぼつかない。
しかし、だからこそ上手く操作出来るようになった時の喜びは計り知れない。最初はおぼつかない動きでも、慣れていくうちにどんどん自在に操れるようになっていくのが楽しい。ロボットという題材もあって、見た目的にも上手くなっていくのが良く分かり、確かな実感がある。

カスタマイズのパーツの種類は500にものぼり、その全てにモデリングが用意されており、自分だけのカッコ良い機体を組み立てあげられることに何とも心をくすぐられる。
デザイン的にもガンダムのようなアニメ的なロボットのカッコ良さとはまた別の味わいがある。無骨で硬派で、でもスタイリッシュなデザインが最高。
パーツの分類は細かく、最初はかなり戸惑うが、その複雑さがある意味自分の手で機体を組み上げているんだという気にさせてくれる。
パーツの購買価格と売却価格が全く同じなので失敗を恐れずにどんどん買えて、カスタマイズしやすい環境にしているのも良く考えられている。

そしてまた硬派な世界観が堪らない。と言うか、キャラクターのセリフ回しがどれも秀逸過ぎる。登場人物の顔は一切出てこないのに、重厚な人間ドラマが感じられるのはこの巧みなセリフ回しが大きく寄与している。

しかし、今作のウリの一つである巨大兵器戦に関しては完全に失敗している。
今作では、アームズフォートと呼ばれる超巨大な機動要塞が登場する。デザインといい圧倒的なデカさといい大量に装備した兵器からの激しい攻撃といい、
まさしく超巨大兵器という風格が出ていて素晴らしいのだが、それだけに技術的に無茶なことをしているのか処理落ちが冗談では済まないレベルで酷い。
それ故にまともに戦闘するのは難しく、救済措置のためか死角となる足元をブレードで攻撃していれば倒せてしまうという何ともガッカリな状況になっている。
巨大兵器を作ったは良いがあまりの処理落ち具合が改善出来ない→でも妥協してスケールダウンはしたくないどうしよう→そうだブレードで楽に倒せるようにしよう
という顛末がありありと伺えるのだが、せっかくのおいしい要素が全く活かせていないのは勿体無い。スケールダウンしても良いから少しずつ切り崩していく楽しさが欲しかった。

他にはロードが長かったり、シナリオがマルチながら投げっぱなしなエンディングがあったりと、細かい所で気になる点も多いが、
このゲームが発売した当初はかなりハマっていて飽きやすい俺が5周もしてしまった。
自分のテクニックが見た目にも結果にも分かりやすく反映されるゲームはやりがいがあって楽しい。それにロボットというだけで動かしていて面白い。
二週間後に出る5も気になるなー。また操作感覚が全然違うらしいけど、常連以外はお断りを貫いてきたアーマードコアが更にニッチな層を対象にした、拘りの強いオンラインはとても面白そうだ。
就活なんだけどさ。