一ノ国日記 ネタバレ注意
最初〜ゲートオープンまで




二の国をゲット。何やら分厚い本が特典で付いてくる。DS版で余ったやつか?まぁ貰えるにこしたことはない。
というわけで、二の国のプレイ日記を始めます。
二の国は、レベルファイブとスタジオジブリがタッグを組んで作り上げたRPGで、DSとPS3で発売されている。DS版は前年に発売されたが未プレイ。
ジブリが関わってることもあり、映像がとんでもないことになっているが、見た目おもしろそうでもやってみると消化不良なのがいつものレベルファイブなので、過度な期待はせずに始める。

いきなりアニメーションから始まる。ジブリが作画してるだけあって異様なクオリティで描かれている。
主人公のオリバーは13歳の機械弄りが好きな男の子。お母さんのお手伝いでパンとミルクを受け取りに行く。
雑貨屋から出たオリバーに眼鏡の男の子が声をかけてきたので、無視して反対側に行く。

「おーい!オリバーこっちだ、こっち!」

言葉の壁に遮られて先に進むことが出来ない。仕方ない、構ってやるか。
例の物が出来たから、今日の夜中に見せてやるよと言われる。随分乗り気なオリバー。お母さんにバレたらヤバいと思いつつも了解する。

マークと別れたあと、とりあえず周りをグルグルする。良くある住宅街で、車も走ってるし、現代そのままな風景。RPGで日常が舞台って中々珍しいな。二の国に行った時のギャップを出すためだろうけど。

特に何もなかったので自宅に戻る。

「早く食べなさい。学校始まるわよ。」

おいおい、今から学校なのかよ。朝から使いぱしらせるなよ。

「母さん、明日演奏会に参加するって言ってたよね?だから早く寝ないと駄目だよね!」

こいつも下手くそ極まりない探りいれてやがるな。もう少し自然な感じで聞けないのか。俺が手本を見せてやる。
「母さん、明日演奏会に参加するんだっけ?僕も見に行きたいなぁ。頑張って朝早く起きるよ。」
いや、これだと参加出来なかった時のリスクが大きいな。下手すると家族の絆にヒビが入りかねん。
「母さん、明日は演奏会だね。朝早いけど、風邪を引かないようにしてね。」
いや、そもそも演奏会が朝早いと確定したわけじゃないし、万が一午後からだったら墓穴を掘ることになるな。
「今日夜中に約束があるんだ!行っても良いよね!」
やっぱりこれだな。人間正直に生きるのが一番だ。

その夜。
母親が寝静まったのを見計らって、部屋を抜け出る。足音たてすぎ。
ガレージに行き、装飾を施したクルマを見せて貰う。

一方その頃、如何にもな格好をした女王様が、如何にもな場所で、如何にもな参謀とともに、水晶を通してオリバーの様子を探っている。オリバーは世界を救う逸材らしく、死んで欲しいらしい。
直接手を下せば良いのに、水晶を通して車に呪いをかけて事故死させるという、何とも女王様らしくないセコい手を使って始末しようとする。

更に自宅では、お母さんが幻聴を聞いて目覚める。詰めの甘いオリバーは部屋のドアを開けっ放しのままというミスを犯し、お母さんはオリバーが家にいないことを悟る。

その頃何も知らないオリバー達は河原沿いの道で車を走らせようとしている。真面目そうな顔して、無免許運転という割と重罪なことを軽くやってのけるオリバーにリスペクトの嵐が止まらない。
で、ブレーキの効きすら確認せずにいきなりフルスロットルかます走り屋オリバー。女王様、今がチャンスです。
呪いが発動し、車の車輪が外れ、コントロールを失った車体はそのまま河へドボン。女王様の呪いなのか、車がスピードオーバーに耐えられなかったのか、単に車の作りが甘かったのか、非常に判定が難しいところだが、とりあえずそれは置いといて、オリバーの窮地を見てマークが助けに行くが、斜面で滑ってズッコけるという無能っぷりを発揮。しかし、オリバーを探していたお母さんが、絶妙過ぎるタイミングで溺れかけている我が子を発見し、救出。
「母さんゴメンね」「もう良いのよ。さぁお家に帰りましょ」と、お決まりのやり取りを経たあと、お母さんが苦しみ出す。唐突に心臓病が持病であることを告げられる。
ベッドの上で息絶えるお母さん。チューブどころか何かしらの処置が施された様子すら全く見られないので、この病院の医師を訴えれば普通に勝って大金をせしめれる気もするが、当のオリバーはそれどころではなく、泣きじゃくる。
しかし、心臓病であるような素振りとか何かしらの伏線があったならまだしも、いきなり持病であることを告げられて死なれても、唐突過ぎて見てる方は納得出来ないというか。
映画とかならそういう人物描写に尺を割けるけど、ゲームにおいてはプレイヤーが介入出来ないストーリーテラー部分は、出来るだけ無駄な要素は省いて要点だけまとめ、テンポ良くシナリオを進めないとプレイヤーがダレちゃうというのは確かにある。
だが、ゲームはNPCに語らせることが出来るわけで。街の人と全員会話したけどそれっぽい話は全くなかった。ゲームという媒体の利点をあまり理解してないな。

3日間部屋にヒキニート状態のオリバー。お母さんが作ってくれた人形を手に取ってまた泣き出す。俺はこういうシーンに弱いからやめてくれ。
涙に触れた人形が急に光だし、シズクとかいう大阪弁を喋るヘンテコな生物に変貌を遂げる。凄まじい勢いで喋り出し、空気が台無し。オリバーもポカーんとしている。
そうか、少々強引な手だが、こういう現実的でないサプライズを見れば、どんなに落ち込んでる人でも一瞬だが辛いことを忘れることが出来るもんな。シズク、お前良い奴じゃないか。でも、声と態度がウザいから近付かないで。

シズク曰く、このオリバーが住んでいる世界は一の国で、他に二の国という並行世界があるらしく、その世界では闇の魔導士が横暴しており、助けに来て欲しいとのこと。あのー、オリバーは機械弄り以外何も能力がない13歳なんですけど。選ばれし者(笑)ってやつですか?

オリバーも一度は依頼を断るが、二の国と一の国には魂を共有した存在がおり、オリバーの母親と魂を共有しているアリシアという賢者を助け出せればお母さんを生き返らせることが出来るかもという、宗教のような怪しい戯言に、藁をも掴む思いのオリバーは魅入られてしまう。弱ってるやつにつけ込むとか最悪だな、こいつ。やっぱりシズクはクソだわ。

二の国に行くための準備中として、マジックマスターという本と、魔法を唱えるための杖が必要となる。マジックマスターは何故か家の暖炉の中に隠されていてあっさり見つける。
杖はとりあえず長い木の棒ならOKという、何ともいい加減なことを言われる。魔法使いに憧れている全国の少年少女の夢を穢さないで下さい。

3日ぶりに家から外に出るヒキニートだったオリバー。街灯の下で色素の薄い少女と出会う。

「ごめんね・・・お母さん守れなくて、ごめんね・・・」

うぜぇ、なんだこいつ。こういう少女は細身で可憐というのが相場なのに、妙に太ってるし。着太りなだけか?
で、少女が去ってしまった跡地に杖が置かれているのを発見。これで準備が整う。

広場に行き、ゲートの紋章を杖で空中に描く。するとえらく豪華な門が現れ、二の国への扉が開かれる。
いよいよ二の国へ、というところでやめる。今日はここまで。