エンドオブエタニティをクリアー。クリアータイムは42時間11分。
終盤まで進んでもダレなかったゲームは久しぶり。
14章から急に敵が強くなってかなり苦戦したが、それまで二丁拳銃の存在に気付かず、マシンガンの二丁装備をやってみたら世界が変わった。
レベルを上げても、ISゲージを増やしても、カスタマイズしても歯が立たなかった敵が一瞬で鉄クズに。
このようにEoEの戦闘は意外とごり押しで行ける。
ラインも常にキャラがクロスするように引いていれば、ほとんどの敵は倒せる。
ただレゾナンスを上手く繋ぐにはラインの引き方は重要で、ラインを最大に引くとキャラが壁ぎわに寄ってしまい三角形を作りづらくなるので注意。

戦闘を有利にするための一番重要な要素が銃のカスタマイズ。
パーツを銃に接続して能力を上げる要素で、上手くハマると気持ちが良い。
チャージ加速が特に重要で、最大までチャージ出来るようになると大分楽になる。
だが、店で所持している銃を確認出来ないため何回もメニューに戻っては確認する作業の繰り返しに。
カスタマイズが楽しいだけに、このインターフェースは残念。

RPGの核であるストーリーもこなれていない。先が気になる話の展開だが、終わって見れば何とも消化不良。
風呂敷を広げ過ぎで全く収拾が付いていないし、納得出来ない部分がいくつもあった。
ゼファーが学校で暴れた理由、サリヴァンとレベッカの関係、ルキアでの虐殺などの物語の根幹を握る部分の説明が全くされないまま、エンディングを迎えてしまった。
物語の演出は良く出来ていて、特にカメラワークが一品。音楽も素晴らしく、物語を引き立ててくれる。
音楽の数も豊富で、飽きさせない工夫がされている。
大抵のRPGの音楽は雑魚戦、ボス戦、中ボス戦、ラスボス戦プラスアルファの数種類程度だが、EoEはステージが変わる度に音楽が変わる。さらに戦闘中にインビンシブルアクションを発動すると、曲調がビートになり、アクロバットなアクションも相まってプレイヤーのテンションは上がる。
戦闘が単調にならないように上手く工夫されている。


普段、俺はゲームをやり終えると感慨に浸るより、やっと終わったかという気分になることが多い。
だが、エンドオブエタニティは俺のモチベーションを最後まで下げさせなかった。
スタッフロールを見終えた時、まだやりたい、まだこの世界で遊んでいたいと、友達と別れる時のような名残惜しさが残ったが、エンドオブエタニティの世界はこれで終わりではない。
ごり押しでは決して通用しない、戦略がものを言う最果ての地「チョイポリス」が待っている。
それでも歯応えがないって人の為に究極のやり込み要素、難易度がなんと十段階も用意されている。
難易度の命名を考えるだけでも一苦労だ。
トライエースのホスピタリティ精神には感服する。

エンドオブエタニティシリーズがこれで「エンド」にならいことを心から祈る。